これは、3年前に無料体験を受けに来た高校生の実話です。
「中学生の頃の彼は勉強が大嫌いで、大手の集団塾に何となく通っていました。成績が良くないにもかかわらず、彼は自分の将来に対して全く危機感を持っていません。塾の先生やお母さんは日々イライラが募っていきます。公立高校の入試が迫るにつれて、彼に重いプレッシャーをかけていました。
入試当日、彼はいつも通りの無関心な態度で試験を受けました。結果はさんざんなもので、彼の期待をはるかに下回ったそうです。しかし、彼はそれを深く受け止めず、自分の世界に引きこもってしまいました。
行きたくなかった高校に進学した彼は、勉強には全く手を付けず、陸上部の部活動だけでなく、授業もおろそかに。お母さんが色々と説得しても、彼はダラダラと毎日を過ごしています。
高校生になって、定期考査の順位が下位層を這うようになり、ようやく、お母様のお友達からの紹介もあって当塾の無料体験を受けにきました」
面談に来られたお子さんと話をしていて、彼は勉強嫌いだけではなく、将来に対しても危機感を持っていないことが分かりました。お母様の心情が痛いほど理解できます。日々のイライラや入試前のプレッシャー、そして結果が期待を下回った時の失望感。高校に進学して今の成績に無関心でいる姿を見ると、親としての不安と心配が募ると思います。
お母様がなんとかお子さんを説得し、無料体験にまでこぎつけたと聞き、親子の未来への一歩を願わずにはいられなくなりました。今の彼は本来の姿ではない… だから、お二人が良い方向に向かうヒントを差し上げたいと想い、保護者様から嫌われることを覚悟して、このことをお伝えしました。それは、、、
成績を上げるために
塾へ行って、教えてもらおう
この考えは、間違っています
今、「はっ? 何言ってるの?」と思われたかもしれません。理由はこうです。受け身で授業を受けていると、成績は下がるからです。どういうことかと言うと、受け身の姿勢で子どもが授業を受けていると、集中していないことがあります。頭の中は、違うことを想像していることもあります。聞いていても、聞き流すこともあります。このように、集団授業や個別指導のように講師から教えてもらうこと自体が、受け身の姿勢になるので学んだことが頭の中に残りにくいのです。
例えば、今、あなたはこの文章を読んでいますが、1週間も経つと内容を覚えていないかもしれません。読むだけのインプットだからです。つまり、人はアウトプットをせずに、受け身でインプットだけしていると、学校の校長先生が話される言葉のように、すぐに忘れてしまいます。だから、塾へ行って、教わる時間が長い授業ほど、成績は上がらないのです。とは言うものの、上がる子もいます。それはなぜか? 彼らは宿題以外に自分で学習効率の高いアウトプットをしているからです。
これは教育学的に証明されていて、コロンビア大学で「覚えるべき内容をインプットする時間とアウトプットする時間を計り、実験者たちがどれくらいの割合だと一番記憶が定着するのか計測する」という実験が行われました。その結果、「インプットの割合が3割、アウトプットの割合が7割」の時に一番記憶の定着が良いことが分かったのです。つまり、授業を聞いているだけだと人は物事を覚えられず、問題を解いたり人に説明したりする方が、物事を覚えやすいことが分かりました。
「じゃ、どうすれば良いのよ? その問題を解決するのが塾でしょ?」という保護者様の声に応えるために、50冊以上の本を読み、5年以上も実際に授業で試行錯誤して、ついに解決策を見つけました。それは、、、
「どうすれば理解できるのか」
を一緒に考えて
アウトプットを増やせば
成績は上がる
真っ先に思いつくのが、「たくさんの宿題をさせる」ことだと思います。でも、そんな簡単な話ではありません。宿題で分からない問題が見つかれば、「どうすれば理解できるようになるのか」と、誰かが一緒に考えないといけないからです。これが抜けていたから、成績が上がらないのです。この時に注意してほしいことは、「教えてはダメだ」ということです。自分でアウトプットさせることによって、記憶が定着するからです。
次に、生徒と一緒に対策を考えて指導をしていると、彼らの学習姿勢に大きな変化がありました。生徒は楽しそうに勉強しているのです! 理由を聞くと「言われたことをするんじゃなく、自分で選んだことをするから楽しいです」と教えてくれました。
さらに、指導方法の改善を繰り返していると、授業時間という制約が大きな壁となって行く手をはばみました。「これはマズイ。どうすば良いのか?」 個別指導の授業スタイルを最初から見直し、ムダを省き、徹底的に効率の良いアウトプット授業を作ろうと決意。試行錯誤して、ついに解決授業ができました。自分で楽しく成績を上げて、自信を持って、未来を切り開くための授業。これが探求個別の誕生秘話です。ちょっと大きいメッセージになりましたが、まずはお子さんが1日30分でも長く椅子に座れることを目標としています。
探究個別は、
宝探しゲームのように楽しく
花のように成績を咲かせます