文部科学省が実施した“平成20年度全国学力・学習状況調査結果”で、『保護者の子どもへの接し方や教育意識』と『国語Bの成績』との相互関係を調べた結果を公表しました。その中に、『ほとんど毎日、子どもに「勉強しなさい」と言う』保護者のお子さん(A)は、点数が低く、『親が言わなくても子供は自分から勉強する』お子さん(B)の点数が高いという調査結果になっています。
勉強しないといけないと分かっているので、言われると反発!
自ら勉強しない生徒に、勉強する理由を聞くと「将来、必要だから」、「私立高校はお金がかかるから」と返答します。頭では理解しています。しかし、行動しません。その理由は頭と心が一致していないから。これは、大人でも当てはまります。飲み会で「お酒を飲みすぎると身体に悪いよね。でも、もう一杯!」と言う方をたまに見かけますよね。
勉強できる環境作りで、イライラ解決!
では、解決策をお教えします。それは環境です。先程の“学力・学習状況調査結果”から、点数の高いお子さんの家には、本(雑誌やマンガを除く)がたくさんあり、反対に、点数の低いお子さんの保護者は、スポーツ新聞や女性週刊誌を読んだり、バラエティ番組を見ている時間が長いようです。脳科学的にはお子さんは親の行動を真似すると言われているので、お子さんに自ら勉強をしてほしいなら、ある時間になると、リビングルームのテレビは消して、保護者が勉強するのも一つの方法です。そうすると、お子さんは親を尊敬し、真似をするでしょう。