香港で170万人がデモ行進

明石市 プログラミング

今月のドキドキ・ストーリー

<今週のトレーニング>

ステップ1.「ドキドキ ストーリー」を読む。

ステップ2.「今月の選出ニュース」を読む。

ステップ3.「キラキラ仕事動画」を見る。

「うわ~、人、人、人。なんで、地下鉄は動かないの? やっと、飛行機で香港(ホンコン)に着いたのに。このままじゃ、香港ディズニーランドに行けないじゃん!」

香港国際空港から地下鉄の駅に降りた女の子が目を大きく開いて言っています。
彼女は中学2年生の百合さん。

「百合が遊んでばかりで、夏休みの宿題を終わらせていなかったから、神様が罰を与えているんだよ。」
お父さんが答えています。

「そんな訳ないから~。お父さん、タクシーで行こうよ。」

「そうしようか。」

お母さんも一緒に、3人はタクシー乗り場へ移動。そこで目にした光景は、長蛇の列。30分間も待って、ようやくタクシーの中へ。

「今日は、何かあったのですか?」お父さんが運転手さんに質問しています。
「今日ね、デモをしているんです。」

「だから、地下鉄が止まっているのか。香港ディズニーランドで待ち合わせしている悠斗は来れるのかな?百合、お兄ちゃんに連絡してみて。」

「ハ~イ」

「運転手さん、香港ディズニーランドへ向かって下さい。」

3人は香港ディズニーランドのゲート前に到着。待ち合わせ場所に向かっています。すると、二人の男性が腕を組んでこっちを見ています。

一人は、大学ランキングで東大より上の香港大学に留学しているお兄さんの悠斗君。

「お兄ちゃん、久しぶり~。待った?」駆け寄ってきた百合さんが、両手を合わせて謝っています。

「ねぇ、背が高くてカッコイイ隣の男の人がアンディさん?」百合さんが目を輝かせながら、質問しています。

「あっ、紹介するわ。大学の友達で、アンディ。」

「どうも、初めまして、アンディと言います。今日、一日お世話になります。」

「いえいえ、悠斗から話を聞いています。こちらこそ、息子がお世話になっております。」お母さんがニコニコしながら答えています。

お父さんが、「今、デモをしているらしいけど、悠斗、大丈夫だったのか?」と言っています。

「前もって、市街地でデモがあることが分かっていたから、予定より2時間早くマンションを出発したんだ。そうしたら、予定通りの時刻に到着できた。」

「そっか、お兄ちゃんも大変だったんやね。」百合さんがアンディ君の顔を見ながら、話しています。

アンディ君がみんなの顔を見て、「さぁ、これから、みんなで楽しみましょう!」


正午過ぎ、5人は食事するためにレストランの中にいます。

百合さんがアンディ君の顔を見ながら、話しかけるきっかけを探しているようです。

「アンディさんって、凄いですね! 英語がペラペラなんだもん!なぜ、英語がそんなに上手なんですか?」

「えっ? 百合さん、香港のこと知らないの?」

「ん? 私、何か変なこと言った?」

「少し、香港について説明しましょうか」

「えっ、はっ、はい。お願いします。」

「香港の面積は、沖縄県とほぼ同じなんだ。そして、人口は約700万人。ちなみに、沖縄県は約145万人。」

「先日行われたデモに参加した人数は170万人だから、沖縄県民全員が参加した人数よりも多いのか!」お兄ちゃんが興奮気味に言っています。

「そうなんだ。その話はもう少し後で説明しよう。まず、香港人が英語を話せる理由を百合さんに理解してもらうためには、歴史を説明する必要がありそうかな。」

「百合は、歴史が嫌~い。だけど、アンディさんの話なら聞きたい!」

「ありがとう。1830年代、日本だったら江戸時代後期だね。イギリスはアヘンという麻薬をインドで栽培し、中国に売って、莫大のお金を稼いでいたんだ。麻薬中毒者の増加で困り果てた中国は、イギリスに『アヘンを持ってこないで』とお願いしたんだ。その時、何者かがアヘンに火を付けた。これにイギリスが激怒し、アヘン戦争が勃発したんだ。」

「そんなことで戦争が始まっちゃうの?」

「そうなんだ。まるで、日本のヤクザのような言いがかり。そして、アヘン戦争は2回も起きたんだけど、両方とも中国が負けて、不平等条約の南京条約が結ばれた。この時、中国の南部に位置する香港は、イギリスの植民地になったんだ。」

「イギリスってひどいね。」百合さんが腕を組みながら言っています。

「それから155年後の1997年、香港はイギリスから中華人民共和国への返還・譲渡された。」

「あっ、そうか。だから、香港人は英語を話せるんだ。へ~。歴史を知ると、色々なことが分かって楽しいね!」百合さんは目を輝かせながら話しています。

「今、市街地で起こっているデモの話になるんだけど、香港から中国本土に刑事事件の容疑者の引き渡しを可能にする逃亡犯条例の改正反対のデモに、なんと、4人に1人の香港人が参加しているんだろ。」お兄ちゃんが真面目な顔をして言っています。

「なぜ、そんなに多くの人が、デモに参加してるの? 百合も気になる。」

「香港は、返還後50年間、一国二制度という政治体制を取ることになっているんだ。二制度というのは、『自由民主主義』と『共産主義』のこと。自由民主主義の国は、アメリカや日本。共産主義の国は、中国や北朝鮮だ。


この二制度の特徴の違いの一つに、国の法律を国民に守らせる方法がある。国民にルールを守らせるために、自由民主主義は『責任』を取らせる。しかし、共産主義は『恐怖』を植え付ける。」

「恐怖って、共産主義は何をするの?」百合さんが肩を縮めながら言っています。

「どれくらい恐怖なのかと言うと、中国は年間の死刑執行数を「数千人」としているが、この数は、少なくとも1023人という23カ国の合計数を上回り、ダントツで世界1位。だから、少しでも中国政府を批判した内容をネット上に投稿するだけで、反乱者として簡単に捕まり、中国本土へ引き渡される。その後は、、、、ギャー。」

「ギャー、もう、アンディさん、ビックリさせないで下さいよ。」

「ごめん。ごめん。話を戻すね。28年後までに、現在の香港人は、今の自由民主主義のシステムを共産主義に少しずつ変えないといけない。これは、世界の歴史に残る大仕事なんだ。だから、ぼくは香港の社会を変えていく仕事に就きたいと思っている。大きな枠組みを決めるのは国会議員だけど、ぼくは公務員になって次世代に相応しい社会を作っていきたい。」

百合さんとお母さんの心の中では、「アンディさん、やっぱり素敵!」という声が響き渡っている。

「血を流さずに、世界初の無血革命を起こすんだ。完全な共産主義でなく、自由民主主義の良いところを残しつつ、独自の『責任』を負えるような新しいルールを作り、その大切さを子供たちに教育していきたい。」

「一人ひとりが『責任』を持って行動すれば、恐怖でルールを守らせる必要はない。」お兄ちゃんが右手の人差し指をアンディ君の方へ向けて言っています。

「その通り。そのためには、恐怖を与えるのではなく、議論をしなければならない。だから、香港人はデモに参加しているんだ。」

「うわ~。途中から分からなくなってきた。アンディさん。1点、確認しても良い?」

「うん。いいよ」

「つまり、自由だけ主張するのはダメ。『責任』も取ることも提示すれば、恐怖は要らないってこと?」

「その通り! 分かっているじゃん! 百合さんスゴ~イ!」

「えっ! それほどでも。」ほっぺがリンゴのようになった百合さん。胸を張りながら、

「今まで、のびのびと自由に遊んでいたけど、これからは、勉強するという『責任』を取るようにしよっかな。」

「おっ、百合。偉くなったね。」笑顔になったお母さんが言っています。

「だって、共産主義国のように恐怖を感じながら、生きていきたくないんだもん」

今月の選出ニュース(2019/09)

香港で170万人がデモ行進

塾で掲示している中高生新聞を読んでいない方は、下記のサイトから記事を読んで下さい。

BBC NEWS JAPAN

https://www.bbc.com/japanese/49391518

キラキラ仕事動画

20年後の君は、

仕事を通じて、誰を助けていますか?

誰かを救い、誰かを勇気づけるためには、「知識」と「知恵」が必要です。

今、君は当たり前のように日本の安全な学校で勉強しています。

しかし、生まれた場所が日本ではなかったために、その当たり前のことができず、未来のために勉強をしたくても、できない子供が世界に1億2,300万人もいます

この事実を受け入れられますか?

耳をふさがないで下さい。

目をそむけないで下さい。

自分には関係ないと思わないで下さい。

そして、今の君に何ができるのか考えて下さい。

今月は、公務員の動画です。

これを視聴して、君は何を感じますか?