同じ中学に通うAくんとBくん。二人は成績もそれほど変わらず、それなりに頑張るクラスメイトだった。しかし、一つだけ大きく違うことがあった。
Aくんは、学校の先生や親に言われた通りに勉強していた。「いい高校に行けば将来安泰だ」と信じて、特に自分の興味や目標について深く考えることはしなかった。ただ目の前の課題をこなすことが勉強だと思い、一生懸命勉強をしていた。しかし、点数は伸びず、親から叱られると感じて、焦っていた。
ある日、友達が「丸暗記したら良い点が取れた」と話をしているのを聞き、ただ覚えれば点数が取れると気づいた。その日からは、考えることを省略し、勉強は覚えることだと思って、とにかく問題の答えを何度も書いて暗記した。
一方、Bくんは、最初は数学が苦手で、解けない問題にイライラしていた。間違い直しが面倒なので、答えを写していても勉強をしていると思っていた。
その時、塾の先生から「なぜ勉強するのか?」と質問を受けた。ゲームが大好きな彼は考えた。自分の夢は、将来ゲームを作るプログラマーになること。「そのためにまず、情報系の大学に行くこと」だと先生や周囲の大人からアドバイスを受けて、勉強は夢につながる手段として捉え始めた。
二人は同じように机に向かっていたが、勉強の「意味」が大きく違っていた。
(もちろん、夢が決まっていない時期があっても大丈夫。でも、自分が『なぜ勉強するのか?』を考えることは、学びを『自分事』にするために有効な方法です)
Aくんの道:とにかく勉強する
Aくんは、親の期待に応えようと必死だった。
「いい成績を取らなきゃ…」
学校でも塾でもひたすら問題を解き続けたが、「なぜ勉強するのか?」という明確な答えを持たないまま、ただがむしゃらに努力する日々。テストの成績が上がると安心し、下がると焦る。モチベーションは不安定で、勉強することが次第に「義務」のように感じられるようになった。
Bくんの道:夢に向かって努力する
ある日、Bくんは塾の先生から「大谷翔平選手は高校時代に『目標達成シート』を作っていた」と聞き、自分も目標を書き出してみた。
「プログラマーになりたいなら、数学と論理的思考が大切だ!」
Bくんは、勉強を「夢を叶えるためのステップ」として考えるようになり、問題を解くときも「なぜこの答えになるのか?」と考えながら取り組んだ。しかし、Bくんも最初はスムーズにいったわけではない。
「努力しているのに、成績が思うように上がらない…」
悩んだBくんは、勉強法を見直し、言語化しながら自分の弱点がどのような結果を生んでいるのか分析。すると、「ミスの多くは計算ミスや思い込み」だと気づき、これを受け入れ、解像度を高めて解く習慣をつけた。その結果、ミスが減り、学年順位はどんどん上がっていった。
Aくんの結果:反動で気力が薄れる
Aくんは、なんとか志望校に合格した。しかし、その瞬間、彼の努力は止まってしまった。
「受かった…もう頑張らなくてもいいや。」
高校に入ると、頑張り続けてきた反動もあり、急に勉強へのやる気を失い、なんとなく過ごした日々が多かった。授業についていけなくなり、成績は下がり続けた。
「俺、なんで勉強してたんだろう…」
目標のない勉強は、ゴールを迎えた瞬間に終わってしまうのだった。
Bくんの結果:夢に向かって努力を続ける
Bくんは高校受験のときも、「どうすれば合格できるか?」を冷静に分析しながら、「なぜ?」という好奇心を大切にし、勉強を自分事として捉えていた。さらに、気持ちが沈まないように自制し、小さな目標を一つずつ実現できることを意識。自分で決めた目標に責任を持ち、テストの結果を分析しながら、次に何を強化すべきか判断を重ねていった。
結果、第一志望校に合格。高校でも「勉強のやり方」を改善しながら、成績を上位でキープ。さらに、プログラミングの勉強も継続するなど、夢に向かって着実に進んでいった。
Aくんは大学受験もモチベーションが上がらず、とりあえず偏差値で選んだ大学に進学したが、授業にも身が入らず、バイトと遊びで時間を過ごしていた。
「とりあえず勉強してきたけど、結局、何がしたいのか分からない…」
一方、Bくんは、夢を持ち続けながら成長している。
「プログラマーとして、世界に通用するアプリを作りたい!」
高校卒業後、Bくんは情報工学部の大学に進学し、プログラミングスキルを磨いている。すでにアプリを自作し、小さな成功も経験していた。
二人の未来は、同じ中学から始まったとは思えないほど、大きく違っていた。
(もちろん、すべての人がAくんのようになるわけではありませんし、Bくんの道にも苦労はあったはず。でも、多くの成功した人が『なぜ学ぶのか?』を考えて前向きに努力を続けているのは事実です)
そんなある日、Aくんは、Bくんと久しぶりに再会する。
「B、相変わらず頑張ってるな。俺はまだ将来のこと、よくわかんないんだよな……」
Aくんは、Bくんが熱く語るのを聞きながら、
「俺は今まで、なんのために勉強していたんだろう?」と、ふと考えた。
「今からでも、自分の夢を描くことはできるのかな?」
Bくんは言った。
「遅すぎるなんてことはないよ。夢を持つことで、これからの学びが変わるんだ。俺は勉強が苦手だけど、塾の先生に出会って変わった。先生の言葉がなかったら、今の自分はいないかもしれない」
Bくんの言葉が、Aくんの胸に突き刺さる。
「もしも、あのとき自分にもそんな先生がいれば…」そう思うと、悔しさが込み上げた。
Aくんの胸が熱くなる。「学生時代に後悔しないように助言できる先生になろうかな… でも、自分が先生なんて、本当に務まるのか?」
でも、Bくんの言葉が頭の中で何度も聞こえた。
「誰かの人生を変えるのに、特別な才能なんていらない。ただ、本気で伝えたいって思うことが大事なんだよ」
Aくんは決意した。「よし、俺もやってみよう!」
こうして、学校の先生になるという夢を見つけて、教員になるための勉強を始めた。
(Aくんも一生懸命努力しました。その努力があったからこそ、後から夢を考えるきっかけが生まれました。ただ、もし最初から勉強の意味を考えていたら、もっと前向きに学び続けられたかもしれません。)
「まだ夢がないから…」と心配しなくても大丈夫!Bくんも最初から明確な夢があったわけではありません。大切なのは、『自分がどんなことに興味をもっているのか』を考えてみること。そこから、学びのモチベーションが生まれます。夢がなくても、『面白い』『もっと知りたい』と思うことを見つけるだけで、勉強の質が変わります。
そして、夢を持つと、日々の勉強が変わり、未来の可能性が大きく広がります。夢を持つ力は、塾に通わなくても育てることができます。
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ステップ1: 好きから夢を見つけ、具体的な目標に落とし込むワーク
ステップ2: 目標を実現する力を育てるチャレンジ
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この3ステップを実践することで、「なんとなくの勉強」から「夢に向かう学び」へと変わります。
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